2024/05/04
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米国で高病原性鳥インフルエンザの感染拡大に歯止めがかからない。4月に大規模な養鶏場での発生が相次ぎ、鶏などの殺処分が急増。上昇基調にある卵価格が一段と跳ね上がりそうだ。感染は牛にも波及し、牛乳からウイルスの痕跡が発見されるなど混乱が広がっている。
当局によると、4月に殺処分の対象となった鶏などは前月比約280倍の880万羽に膨らんだ。米国内で流行が始まった2022年以降、鶏などの殺処分数は計9000万羽を超えた。卵価格は昨年1月をピークに下落傾向が続いていたが、今年3月は12個入り(大型)の都市部平均価格は約3ドル(約460円)と、昨年12月と比べて2割上がった。鳥インフルの余波や原材料高が要因とみられる。
感染が見つかった養鶏場からの出荷再開には、消毒作業などを経て半年程度かかるとされる。足元の感染急拡大が尾を引き、食卓への影響が長引く可能性もある。
牛で相次ぐ感染も畜産関係者の悩みの種だ。今年3月に南部テキサス州で初めて確認されて以降、感染は9州に拡大。当局の検査で市販の牛乳にウイルスの粒子が混じっていたことも判明した。米当局は畜産物の安全性を強調するが、南米コロンビアは米産牛の一部への輸入制限を導入したほか、カナダは米国からの繁殖用牛の輸入要件を厳格化した。
渡り鳥が世界中でウイルスを拡散する中、世界保健機関(WHO)は「米国以外にも牛の感染が広がるリスクがある」と警戒を強めている。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方